「オーダーメイドの旅」2度目の修学旅行

4年に1度のラグビーワールドカップを観戦したい男性5人組。高校時代の同級生で共にラグビー部で汗を流した仲間です。
「フランスに行こう!」と奮い立ったのが昨年の12月でしたが、その時点で既に観戦チケットは売り切れ状態。ですが、1月末から始まったリセールでの争奪戦に参戦すること数か月。なんと!!ナント市(Nantes)で行われる「ウェールズvsジョージア」と念願の「日本VSアルゼンチン」戦のチケットが取れたのです。粘り勝ちです。
取れてホッと一安心。それから、「折角フランスに行くのだから」と専用車を利用した旅の計画が始まりました。
私たちといろいろ考えた結果、

【初日】
・CDG空港についてすぐにモンサンミッシェルに直行
・対岸のレストランで夕食の後、モンサンミッシェル島内で宿泊
【2日目】
・出発までモンサンミッシェル島内自由散策
・ナント市に移動し、試合観戦①
・試合後はナント市内を観光
【3日目】
・午前中ゆっくりと過ごし、午後は日本戦を観戦②
・試合終了後はパリに
【4日目】
・午前中ルーヴル美術館で作品鑑賞
・午後はパリ市内観光
【5日目】
・出発まで自由行動
・午後のフライトで帰路に

というプランが出来上がったのです。

ルーヴル美術館と自由行動以外はプライベート車での移動です。5人だけの専用車なので、荷物の持ち運びも楽に、トイレ休憩等も柔軟にとっていただくことが可能です。また、費用も5人で割れば、よりリーズナブルとなります。
「短い期間だけど中身の濃い滞在に」「来たからには思い切り楽しむ」そんな旅を目指しました。

「お父さん、その歳になって、気の合った仲間とフランスに行けるって素敵やね!」

と娘さんに言われて喜んだメンバーもいたとか。昔一緒にスクラムを組んだ仲間とワールドカップが観戦できる、それもフランスで。この上ない2度目の修学旅行が始まりました。

初日はフライトの遅延と渋滞でレストランはキャンセルし、夕食は途中のサービスエリアで食べることになりましたが、
やっと飲めたビールで少し元気が出たようです。
そんなこんなでモンサンミッシェル到着は予定より遅くなった上、ホテルの部屋にたどり着くまでには、いくつかの階段を上る必要があり、疲れた体に更に鞭を打つこととなりましたが、綺麗の星空や暗闇にかすかに見える海に癒されました。

翌朝は「修道院を訪ねないのは、大原に行って三千院に行かない、清水に行って清水寺に行かないのと同じや!」ということで、
今年で1000周年を迎えた修道院を見学しました。

そして、この2度目の修学旅行のメインイベント、「ラグビーワールドカップの観戦」のため、モンサンミッシェルから約2時間のナント市へ。車内は常にラグビーの話と思い出話に花が咲きました。「ウェールズvaジョージア」戦後は、ラグビー村で食事と大スクリーンでのゲームの観戦です。5人とも積極的なので、他国のサポーター達とも意気投合。楽しい夜となったみたいです。
その夜はスタジアム近くで宿泊し、翌10月8日(日)13:00(日本時間20:00)、ついに、「日本vsアルゼンチン」の大決戦の時がやってきました。
5人も桜のジャージに身を包み、気分は最高潮です。STADE de la BEAUJOIRE(スタッド・ド・ラ・ボージョワール)は「赤と白のストライプ」と「白と水色のストライプ」でいっぱいでした。
芝生の上では選手たち30度近くの暑さの中で戦い、スタンドでは5人を含めた観客が、それぞれの国の応援に必死です。
それにしても、アルゼンチンの応援はすごかった…。

 

 

 

 

日本が試合に勝っていたら…と考えると2度目の修学旅行も、ちょっぴりBitter Sweetな思いが残りましたが、それも人生。
フランス語でいうなら《C’est la vie(セ・ラ・ヴィ)》とでもいうのでしょうか…。
これは、『3度目の修学旅行をオーストラリアでしなさいよ』ということかもしれません。

 

在仏オーストラリア大使館 《2027年に(オーストラリアで)会いましょう!》